台南で3千人の日本人をもてなした檳榔おじさんが語る「日台友好」の心

文化

マルヤン 【Profile】

台湾と日本の文化の違い

忙しく訪問客を迎えていると、全然知らなかった日本という国について、少しだけ知識も付いてくる。例えば彼らの祝日はいつか、マナー、生活、文化など、もはや「井の中の蛙(かわず)大海を知らず」ではない。何百人もの友人と何千人ものフェイスブック友達とつながっている檳榔店だ。俗に「秀才は門を出でずして、ことごとく天下のことを知る」と言うが、私は国を出ずして日本の出来事を知ることができるようになった。これも全て日本の友人のおかげだ。こんなみすぼらしい檳榔店の、日本語を15フレーズしか話せないおじさんを訪ねて来てくれたからだ。感謝、感謝である。

檳榔(マルヤン氏提供)

実のところ、私は日本人が台湾に旅行に来ることに内心、疑問を感じていた。多くの日本人の友人は中国語ができない。英語も簡単な会話しかできない。私なら知らない国に一人旅なんて、怖くてしない。

私は外国に行ったことがない。そのため、何で観光客はそんなにも勇気があるのか、理解できなかった。彼らに対してただただ、サムズアップ、「すごい!」である。中には国際免許を使ってレンタカーで旅行し、各地でグルメを堪能する。「うそでしょ?!」と言いたくなる。台湾と日本では車の進行方向が違うので、運転方法も違う。本当に心の底から尊敬してしまうのだ。

ところが、臭豆腐や魚のもつ炒めなど、香ばしくておいしい料理がなぜか食べられない。刺し身が食べられるのに、なぜかもつや豚レバーや鶏はつが食べられない。想像しただけでよだれが滴る豚足を食べられないのはなぜか。これらの多くの疑問は、今も分からないままだ。

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1965年台湾台南市生まれ。1999年に父が起こした檳榔店を引き継ぎ2代目店長になる。台湾で唯一本も売る檳榔店で、日本人観光客がもっとも訪れる檳榔店でもある。今までに3000人以上の日本人観光客を受け入れ、同時にアマチュアのご当地文化ガイドも兼任している。

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