秋田で味わいたい郷土鍋3選:きりたんぽ鍋・だまっこ鍋・しょっつる鍋
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比内地鶏のスープが味わい深い「きりたんぽ鍋」
秋田の郷土鍋の筆頭といえば「きりたんぽ鍋」。つぶしたご飯を木の棒に巻き付けて焼いたきりたんぽを、舞茸やセリなどを入れた比内地鶏のスープで煮込んで味わう。きりたんぽに味噌を付けて焼いた「味噌たんぽ」もおすすめの一品だ。
「喰処 北洲(くいどころほくしゅう)」のきりたんぽ鍋は、注文を受けてから作るきりたんぽが評判。1本に茶碗2膳分ものご飯を使い、炭火でじっくりと焼いていく。うまみたっぷりのスープが染み込んだきりたんぽは、もちもちとした弾力がありながら口の中でほろりと崩れていく。絶妙な食感が、やみつきになりそう。
きりたんぽ鍋と相性抜群な比内地鶏は、天然記念物の原種「比内鶏」を食肉用に品種改良したもの。「薩摩地鶏」「名古屋コーチン」と並び日本三大地鶏の一つに数えられる。肉質は適度な歯ごたえがあり脂のうま味が濃い。秋田に行ったらぜひ味わいたい。
●DATA
喰処 北洲
- 住所:秋田県秋田市大町4-1-11
- アクセス:JR秋田駅から徒歩15分
- TEL:018-863-1316
- 営業時間:午後5時30分~午後10時(閉店は午後11時)
- 定休日:日曜日
つるりとした食感が魅力の「だまっこ鍋」
きりたんぽ鍋と並んで人気なのが「だまっこ鍋」だ。具材や調理法はきりたんぽ鍋とほぼ同じだが、こちらはつぶしたご飯を丸めて作る「だまっこ」が入っている。秋田は「あきたこまち」「ひとめぼれ」で知られる米どころ。当地のコメのうまさを実感できるのが2つの鍋料理だ。
「ちゃわん屋」のだまっこ鍋は、だまっこに海老のすり身を加えているのがポイント。比内地鶏のスープに海老の風味がきいただまっこがよく合い、箸が止まらない。具材に数種類のきのこが入っているためスープは少々とろみがあり、体が芯から温まる。数多くの銘柄を取りそろえた地酒とともに味わいたい。
●DATA
ちゃわん屋
- 住所:秋田県秋田市大町4-2-7
- アクセス:JR秋田駅から徒歩15分
- TEL:018-864-5202
- 営業時間:午後5時~午後11時
- 定休日:月曜日
秋田の県魚・ハタハタをまるごと楽しむ「しょっつる鍋」
「しょっつる鍋」は、塩漬けにしたハタハタを発酵させて作る魚醤・しょっつるを使う郷土鍋。しょっつるには独特のクセがあるが、あっさりしたスープに加えるとまろやかなコクがプラスされる。具材には、白菜や春菊などの野菜と、ブリコと呼ばれる卵をもったハタハタを入れるのが一般的。
ハタハタは日本海の秋田沖が主な漁場で、県魚にも指定されている。11~12月頃に旬を迎え、元来は冬の味覚。「秋田川反漁屋酒場(あきたかわばたいさりやさかば) 大町本店」では、最もおいしい時季に取れたハタハタを冷凍保存しているため、年間を通してしょっつる鍋が味わえる。上品な味わいのハタハタの身と、プチプチと弾けるブリコの食感が楽しい逸品だ。店内には毎日午後9時頃にナマハゲが登場し、客席を大いに盛り上げる。
●DATA
秋田川反漁屋酒場 大町本店
- 住所:秋田県秋田市大町4-2-35
- アクセス:JR秋田駅から徒歩15分
- TEL:018-865-8888
- 営業時間:午後5時~午前0時
- 定休日:無休
●周辺情報
美酒王国秋田 Sake-Navi
「美酒王国秋田 Sake-Navi」では、県内の全36蔵120種類以上の地酒をそろえ、立ち飲みスタイルで気軽に飲み比べが楽しめる。銘柄の豊富さはさることながら、グラス1杯250円からとお手頃な価格で提供しているのも人気の理由だ。好きな地酒3種類を選んで味わえる「お好み利き酒セット」(500円)もおすすめ。気に入った地酒は購入もできる。「蔵の日」や「利き酒の日」などのイベントも定期的に開催しているので、情報をチェックして参加してみよう。
●DATA
- 住所:秋田県秋田市大町5-2-1
- アクセス:JR秋田駅から徒歩20分
- TEL:018-893-6405
- 営業時間:午後4時~午後8時45分(閉店は午後9時)
- 定休日:日曜日
取材・文・写真=シュープレス
(バナー写真=秋田の郷土鍋の代表格・きりたんぽ鍋 写真:シュープレス)