神社に行こう!

神社に行こう! 神社空間を読み解く⑦拝殿

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神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解度がぐっと深まるはずだ。この連載シリーズでは、毎週火曜日と木曜日に、鳥居から社務所に至るまで12の神社アイテムを参拝の順に紹介していく。

拝殿(はいでん)

拝殿まで来たらいよいよ参拝である。拝殿前で立ったまま行うのが略式参拝、本殿に昇殿して行うのが昇殿参拝・正式参拝という。

略式では賽銭(さいせん)箱に金銭を投入し、鈴を鳴らし、そして拝礼を行う。

昇殿参拝では祈祷を受けるための玉串料(たまぐしりょう)を納め、神職によるお祓(はら)いと祝詞奏上を受け、玉串(榊の枝に紙垂を付けたもの)を神前に捧げ、拝礼を行う。

参拝の作法は一般的には、二拝、二拍手、一拝である。なお特別に、出雲大社と宇佐神宮は四拍手、伊勢神宮は八拍手(八開手・八度拝)を行う。

高千穂神社(宮崎県高千穂町)の拝殿

大神(おおみわ)神社(奈良県桜井市)の拝殿

金鑚(かなさな)神社(埼玉県神川町)の拝殿

諏訪大社(上社本宮)(長野県諏訪市)の拝殿

乃木神社(東京都港区)の拝殿

波上宮(沖縄県那覇市)の拝殿

参拝

①賽銭(さいせん)箱に賽銭を丁寧にいれる。

②鈴を鳴らす。

③姿勢を正し、背をまっすぐにして体を深く折り、深い礼を2度行う。

④胸の高さで両手を開き、2度拍手する。

④願い事を祈念する。

そして最後に一度深い礼をする。

(バナー写真:諏訪大社の拝殿)

動画撮影協力=乃木神社
写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛

第8回は「玉垣」です。続けてご覧ください。
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