神社に行こう! 神社空間を読み解く⑥狛犬
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神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解度がぐっと深まるはずだ。この連載シリーズでは、毎週火曜日と木曜日に、鳥居から社務所に至るまで12の神社アイテムを参拝の順に紹介していく。
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狛犬(こまいぬ)
狛犬とは、神社の入り口の両脇、あるいは拝殿の両脇などに置かれている獅子の石像。神前を守護するものとされている。起源は、エジプトのスフィンクス像や、インドのライオン像とされる。高麗犬とも書くが、朝鮮半島にはその原型とみられるものはないため、中国・唐の神獣が、仏教と共に朝鮮半島を経て伝来したための呼称であろうとされる。
その姿形は唐獅子(からじし)が多く、そして口を開けたものと、口を閉じたもので一対を成している「阿吽(あうん)」の姿がほとんどであるが、これは仏教の呪文の一つであって、神道とは無関係である。
なお、祭神や由来との関係で、別の動物を守護の神獣としている神社も少なくない。たとえば三峯神社では狼が神の使い・大口真神(おおくちまがみ)として祀(まつ)られており、稲荷神社では狐、天満宮では牛、日枝山王神社では猿を神の使いとしている。
(バナー写真:香椎宮の狛犬)
写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛
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