神社に行こう! 神社空間を読み解く③参道
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神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解度がぐっと深まるはずだ。この連載シリーズでは、毎週火曜日と木曜日に、鳥居から社務所に至るまで12の神社アイテムを参拝の順に紹介していく。
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「参道(さんどう)」
神社の社殿へと導く道筋を参道という。これは「参詣するための道」という意味である。玉砂利を敷き詰めたり、石畳としていることが多い。参道を歩いて行けば、自然にお詣りの導線となっており、その神社を一通り巡ることができる。ただし、参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼んで、神の通り道とする神社も多く、したがって左右に一歩外して歩くのが礼儀である。
「鎮守の杜(ちんじゅのもり)」
古い神社では、参道は左右に並木が連なっている。これは鎮守の杜(もり)に神社が鎮座(ちんざ)していて、その杜を通過するためである。杜のことを神道では神籬(ひもろぎ)と呼び、神が降臨し住まう神聖な場所とされている。杜の木々は切ってはならず、枯葉一枚持ち出してはならないとされており、由緒ある神社では原生林のまま古代より守り続けられている。
(バナー写真:宇佐神宮の参道)
写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛
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