東芝分割案、米カルパースも反対 承認は一段と不透明に
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[東京 22日 ロイター] - 米カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)が、24日に東芝が開く臨時株主総会で、会社側議案、株主議案のいずれにも反対票を投じたことが分かった。議決権行使記録で明らかになった。
カルパースは米国最大の公的年金基金。金融情報会社リフィニティブのデータによると、東芝株0.43%を保有している。
東芝が株主総会で諮る議案は2つ。会社提案の2分割案と、7.57%を保有する第2位株主の3Dインベストメント・パートナーズが提案した非上場化を含めた戦略の再検討を求めるもので、東芝の取締役会は株主提案に反対するよう推奨している。
会社提案が総会で承認されるかは不透明な情勢だ。大株主ではすでに10.41%を保有する筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメント、第3位のファラロン・キャピタル・マネジメントが反対や不支持を表明している。
さらに、ノルウェーの政府系ファンドやフロリダ州運用管理理事会といった、著名な基金も会社提案に反対、株主提案に賛成票を投じたほか、東芝の指名委員会委員長で、同社株主のレイモンド・ゼイジ氏も、株主提案に賛成票を投じると表明した。
議決権行使の助言会社である米グラスルイスも会社提案に反対、株主提案に賛成を推奨。同業の米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は会社提案にも、株主提案にも反対推奨の姿勢を示している。
*内容を追加しました。
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