トヨタが国内工場の稼働追加停止、地震で部品欠品 スバルも

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3月18日、トヨタ自動車は、福島県沖地震で仕入先が被災したことに伴う部品の欠品で、3月に国内11工場18ラインの稼働を追加で停止すると発表した。写真は同社のロゴ。上海で2021年4月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
3月18日、トヨタ自動車は、福島県沖地震で仕入先が被災したことに伴う部品の欠品で、3月に国内11工場18ラインの稼働を追加で停止すると発表した。写真は同社のロゴ。上海で2021年4月撮影(2022年 ロイター/Aly Song)

[東京 18日 ロイター] - トヨタ自動車は18日、福島県沖地震で仕入れ先が被災した影響で部品供給が遅れることから、3月に国内11工場で稼働を追加で停止すると発表した。地震による稼働停止での生産への影響は約2万台。3月は仕入れ先がサイバー攻撃を受けたことによる操業停止なども重なり、月全体では合計5万台の生産に影響が及ぶ見通し。

宮城・福島両県で16日夜に最大震度6強を観測した地震の影響により、トヨタは国内11工場17ラインの操業について、21―23日の3日間停止する。トヨタ車の生産を手掛ける日野自動車の羽村工場(東京都羽村市)第4ラインは22―23日の2日間、稼働を取りやめる。

地震発生直後から稼働を一時停止した子会社の岩手工場(岩手県金ケ崎町)と宮城大衡工場(宮城県大衡村)は在庫部品を使って18日夜間は稼働を再開したが、今後は部品が欠品するため21日から3日間は再び停止する。トヨタの元町工場(愛知県豊田市)、高岡工場(同)なども新たに同3日間の稼働停止を決めた。

地震に加え、半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大の影響が続いているほか、仕入れ先がサイバー攻撃を受けたことでトヨタ車の工場が稼働停止に追い込まれた。

SUBARU(スバル)も仕入れ先が被災した影響で部品供給に支障が出る見込みとなり、群馬県にある本工場(太田市)など3つの工場で18日と21日の2日間、操業を停止すると発表した。

同様の理由から、日野も小型トラックを生産する羽村工場のライン稼働について22日から2日間停止すると発表。ダイハツ工業でも京都工場(京都府大山崎町)と滋賀第2工場(滋賀県竜王町)での操業を21日から3日間取りやめると発表した。

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