五輪=動物保護団体、IOCに全ての馬術競技廃止を要求

動物愛護団体PETAは、IOCに対し、今後の五輪から全ての馬術競技を廃止すべきとの書簡を送っていたことを明かした。写真は、東京五輪の近代五種に出場したアニカ・シュロイ。東京で8月撮影(2021年 ロイター/Ivan Alvarado)
動物愛護団体PETAは、IOCに対し、今後の五輪から全ての馬術競技を廃止すべきとの書簡を送っていたことを明かした。写真は、東京五輪の近代五種に出場したアニカ・シュロイ。東京で8月撮影(2021年 ロイター/Ivan Alvarado)

[5日 ロイター] - 動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は5日、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、今後の五輪から全ての馬術競技を廃止すべきとの書簡を送っていたことを明かした。

今夏の東京五輪で行われた近代五種で、アニカ・シュロイ(ドイツ)が馬術の競技中に馬の扱いに苦慮した際、キム・レイズナー監督が馬を殴打したことが大きな問題に。これを受けて、国際近代五種連合(UIPM)は2028年ロサンゼルス五輪より近代五種から馬術を除外することを決定している。

PETAのキャシー・ギレルモ副会長は、ロイターへのメールで「五輪は長い年月をかけて進化してきた。かつては(ヨーロッパの伝統競技)クロッケーも競技に含まれていたが、価値は変化するもの。今こそ、IOCはそれを認識すべきだ」とし、「私たちは、IOCに圧力をかけている。8月には書簡を送り、大会から全ての馬術競技を廃止するよう求めた」と述べた。

五輪の馬術競技では、総合馬術、障害飛越、馬場馬術の各種目が行われている。

(c) Copyright Thomson Reuters 2021. Click For Restrictions -
https://agency.reuters.com/en/copyright.html

ロイター通信ニュース