五輪=国際動物愛護団体、IOCに馬術競技の廃止求める

東京2020

動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」は13日、国際オリンピック委員会に対し、今後の大会から馬術競技を廃止するよう求めた。写真は、馬「セイントボーイ」がジャンプを拒否する様子。東京で6日撮影(2021年 ロイター)
動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」は13日、国際オリンピック委員会に対し、今後の大会から馬術競技を廃止するよう求めた。写真は、馬「セイントボーイ」がジャンプを拒否する様子。東京で6日撮影(2021年 ロイター)

[13日 ロイター] - 動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は13日、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、今後の大会から馬術競技を廃止するよう求めた。

きっかけとなったのは、東京五輪の近代五種で起きた出来事。ソーシャルメディアで拡散された映像には、ドイツ代表アニカ・シュロイがジャンプを拒否する馬「セイントボーイ」に鞭を打つ様子、またコーチ兼トレーナーであるキム・レイズナー氏が馬にパンチする様子が捉えられていた。

近代五種連盟(UIPM)はこれを受けて、直ちにレイズナー氏の男子競技への関与を禁止している。

PETAは、IOCのトーマス・バッハ会長にあてた書簡で、シュロイとレイズナー氏の映像に世界中がショックを受けたとし、「レイズナー氏が五輪から追放されたのは当然だが、罰金や出場停止だけでは、同じような違反を犯す可能性のある調教師から他の馬を守るには不十分」と主張。

PETAの会長は、「五輪は人間のアスリートを紹介するもので、競技に出場する選択をしていないのに、時には命をも削って仕事をしている馬を脅したり、傷つけたりするものではない」と述べ、「スケートボードのような現代的なスポーツを含むように大会が進化したように、PETAは虐待的な馬術競技の廃止をIOCに求める」と続けた。

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