五輪=男子グレコローマン60キロ級、文田健一郎は銀「不甲斐ない」

東京2020

8月2日、東京五輪はレスリング男子グレコローマン60キロ級決勝を行い、文田健一郎がルイスアルベルト・オルタサンチェス(キューバ)に1ー5で敗れた。写真は決勝でオルタサンチェスと対戦する文田。幕張メッセで撮影(2021年 ロイター/Grace Hollars-USA TODAY Sports)
8月2日、東京五輪はレスリング男子グレコローマン60キロ級決勝を行い、文田健一郎がルイスアルベルト・オルタサンチェス(キューバ)に1ー5で敗れた。写真は決勝でオルタサンチェスと対戦する文田。幕張メッセで撮影(2021年 ロイター/Grace Hollars-USA TODAY Sports)

[東京 2日 ロイター] - 東京五輪は2日、レスリング男子グレコローマン60キロ級決勝を行い、文田健一郎がルイスアルベルト・オルタサンチェス(キューバ)に1ー5で敗れた。1984年のロサンゼルス以来となる日本のグレコローマン金メダル獲得は叶わなかった。

文田は試合後、「この舞台に立つことを目標にやってきて、出場を決めたときも、1年延期が決まった後も、東京のマットで戦いたいと思ってきた」と泣きながら語った。「勝って恩返ししたかったが、不甲斐ない結果に終わってしまった」と話した。

文田は相手に手首を執拗につかまれ、得意の形を作ることができなかった。第1ピリオドに4点を取られ、第2ピリオドに1ポイント返した後、さらに1ポイント追加された。

2回戦で2018年世界選手権3位の中国選手に1-1のスコアで勝利。準決勝では19年同選手権5位のウクライナ選手を5-1で破り、決勝に駒を進めた。決勝で対戦したオルタサンチェスは、2019年のパンアメリカ選手権で優勝している。

文田は山梨県韮崎市出身の25歳。世界選手権では2019年にグレコローマン60キロ級、17年には同59キロ級でそれぞれ1位となり、今回初出場の五輪で金メダルを目標にしていた。柔軟な体から繰り出すそり投げなど、投げ技を得意としている。

高校のレスリング部監督を務める父の勧めで、中学時代に本格的に競技を始めた。2004年アテネ五輪のグレコローマンの試合をビデオで見て、投げ技の魅力にはまったという。

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