開幕から続くメダルラッシュで、目が離せないパリオリンピック。前半戦を終え、日本は、金8、銀5、銅9の計22個のメダルを獲得した(8月3日時点)。柔道、体操、フェンシング、スケートボードなど、前半戦の感動を一気におさらい。後半戦もニッポンを応援しよう!
合計 ■ 金 8 ■ 銀 5 ■ 銅 9
(注 : 日付は現地時間)
7月27日
■ 金 角田夏実 / 柔道女子48キロ級
今大会の日本人メダル1号となった柔道女子48キロ級の角田夏実。女子48キロ級では2004年アテネ大会での谷亮子以来、20年ぶりの金メダル(ロイター)
■ 銅 永山竜樹 / 柔道男子60キロ級
敗者復活戦を勝ち上がって臨んだ3位決定戦で、トルコのイルディスと対戦し、一本勝ちで銅メダルを獲得した永山竜樹(ロイター)
7月28日
■ 金 加納虹輝 / フェンシング男子個人エペ
決勝では地元フランスのボレルへの声援で沸き返る中、終始、リードする展開で金を獲得した加納虹輝。日本勢でフェンシング個人での表彰台は2008年のフルーレ個人、太田雄貴の銀以来で、金メダルは個人種目では初(ロイター)
■ 銀 松下知之 / 競泳男子400メートル個人メドレー
持ち前のスピードを武器にラスト100メートルの自由形で追い込み、自己ベストを1秒以上縮めた松下知之。18歳の新鋭が銀メダルをつかんだ(ロイター)
■ 金 吉沢恋 / スケートボード女子ストリート
■ 銀 赤間凛音 / スケートボード女子ストリート
スケートボード女子ストリート金メダリストの吉沢恋(ここ)(左)と銀メダリストの赤間凛音(りず)。14歳の吉沢と15歳の赤間がワンツーフィニッシュし、日本は2大会連続で複数メダルを獲得した。エッフェル塔前のチャンピオンズパークでメダルを手にポーズをとった(ロイター)
■ 金 阿部一二三 / 柔道男子66キロ級
女子52キロ級の詩と兄妹そろっての2連覇を狙ったが、妹の阿部詩はまさかの2回戦敗退。それでも一二三は順当に勝ち上がり、決勝では五輪初出場のブラジル ウィリアン・リマを破り五輪連覇を成し遂げた。勝利を決めた後、歓声に応える阿部選手(ロイター)
7月29日
■ 金 橋本大輝、萱和磨、谷川航、岡慎之助、杉野正尭 / 体操男子団体
金メダルが決まった直後に、コーチらと抱き合って喜ぶ橋本大輝、萱和磨、谷川航、岡慎之助、杉野正尭。最終種目の鉄棒で最終演技者の橋本が着地までピタリと決めて中国を逆転、2大会ぶりとなる金メダルを獲得した(ロイター)
■ 金 堀米雄斗 / スケートボード男子ストリート
決勝で技を決める堀米雄斗。2本目、3本目、4本目は着地に失敗。最後の5本目のトリックを完璧に決めて97.08の最高得点をたたき出し大逆転。2連覇を達成した(ロイター)
■ 銅 橋本壮市 / 柔道男子73キロ級
準々決勝で敗れ敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦に臨んだ。開始早々に技ありを決め、残りの時間を耐えて銅メダルを獲得。3位決定戦でコソボのアキル・ジャコワと対戦する橋本壮市(ロイター)
■ 銅 舟久保遥香 / 柔道女子57キロ級
準々決勝で一本負けを喫するも、敗者復活戦からの3位決定戦でリオ大会金メダリストのシルバ(ブラジル)との激闘を制し、銅メダルを獲得した舟久保遥香(右)。表彰台では、金メダリストでカナダの出口クリスタ選手(左)らと健闘をたたえ合った(ロイター)
■ 銅 大岩義明、北島隆三、田中利幸、戸本一真 / 総合馬術団体
日本は直前で馬の変更を迫られるアクシデントに見舞われ、3位から5位へと順位を落としてのスタートとなったが、その後は安定した演技で順位を上げ、銅メダルを獲得した。左から北島隆三、大岩義明、田中利幸、戸本一真(ロイター)
7月30日
■ 金 永瀬貴規 / 柔道男子81キロ級
東京五輪の金メダリスト永瀬貴規が、決勝で世界柔道3連覇しているグリガラシビリ(ジョージア)を破り、男子81キロ級では五輪史上初の連覇を達成。2016年のリオデジャネイロ大会の銅から、3大会連続でメダルを獲得し「永瀬最強説」を証明した(時事)
7月31日
■ 金 岡慎之助 / 体操男子個人総合
五輪初出場の岡慎之助は最後の種目の鉄棒で、高い出来栄えの演技を見せた。着地もまとめて高得点をたたき出し、中国のエース張博恒を上回って金メダルをつかんだ。この種目での金メダル獲得は日本勢6人目。ロンドン大会とリオデジャネイロ大会の内村航平、東京大会の橋本大輝に続き、日本は4連覇となった(ロイター)
■ 銀 村尾三四郎 / 柔道男子90キロ級
決勝では、最大のライバルであり、東京大会の金メダリストのベカウリ(ジョージア)と対戦した村尾三四郎。先に技ありを奪ったが追いつかれ、技を掛けにいったところを返されて惜敗。銀メダルに終わった(ロイター)
8月1日
■ 銅 東晟良、上野優佳、宮脇花綸、菊池小巻 / フェンシング女子フルーレ団体
銅メダル決定戦で優勝し、国旗を掲げて喜びを分かち合う、(左から)宮脇花綸、上野優佳、菊地小巻、東晟良。3位決定戦で33-32の超接戦を辛くも逃げ切り、悲願の銅メダルを獲得した。フェンシングで日本女子のメダル獲得は個人・団体通じて初。東、上野、宮脇の3人は個人戦では初戦敗退を喫したが、団体で“借り”を返した。(ロイター)
8月2日
■ 銀 加納虹輝、見延和靖、古俣聖、山田優 / フェンシング男子エペ団体
2連覇を狙う日本はハンガリーに延長の末、25ー26で惜敗し、銀メダル。加納虹輝はエペ個人で金メダルを獲得しており、2冠となった。表彰台に立つ(左から)見延和靖、山田優、古俣聖、加納(ロイター)
■ 銅 渡辺勇大、東野有紗 / バドミントン混合ダブルス
2大会連続で銅メダルを獲得した”ワタガシ”こと渡辺勇大(左)、東野有紗ペア。日本バドミントン界初の連続表彰台となる銅メダルを獲得した(ロイター)
8月3日
■ 銅 早田ひな / 卓球女子シングルス
3位決定戦を制し、対戦相手・韓国のシン・ユビンと抱き合う早田ひな。日本勢の同種目表彰台は、2021年東京五輪の伊藤美誠の銅メダルに続き、2大会連続(ロイター)
■ 銅 志田千陽、松山奈未 / バドミントン女子ダブルス
銅メダルを獲得した志田千陽(右)、松山奈未の「シダマツ」ペア。女子ダブルスでは、2016年のリオ五輪で金メダルを獲得した高橋礼華、松友美佐紀ペアに続く表彰台となった(ロイター)
■ 銀 / 柔道混合団体
日本は準決勝でドイツに4連勝して、決勝進出を決めた。決勝では、東京大会金メダルのフランスと対戦したが、日本は雪辱を果たせず銀メダルに終わった。リネールとの試合に敗れた斉藤立を慰める日本チーム(ロイター)
■ 銅 江村美咲、高嶋理沙、福島史帆実、尾崎世梨 / フェンシング女子サーブル団体
3位決定戦のフランスとの闘いに望みをかけた日本。最後にエースの江村美咲が登場し、追い上げるフランスを突き放し、銅メダルをつかんだ。日本のフェンシング勢は、男子エペ個人の加納虹輝が金、男子エペ団体と女子フルーレが銀で、これが今大会4個目のメダルとなった。コーチらと共に笑顔を見せる(コーチを除き左から)福島史帆実、江村選手、尾崎世梨、高嶋理紗(ロイター)
(日付は現地時間)
バナー写真:体操男子団体で金メダルを獲得し、喜びを分かち合う日本チーム(ロイター)