山陽小野田市の特産品「寝太郎かぼちゃ」の出荷式

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手塩にかけた寝太郎かぼちゃの出荷式(JA山口県山陽小野田営農センターで)
手塩にかけた寝太郎かぼちゃの出荷式(JA山口県山陽小野田営農センターで)

山陽小野田市の特産品「寝太郎かぼちゃ」の出荷式が14日、JA山口県山陽小野田営農センターで行われた。生産者が丹精込めて育てたカボチャを載せたトラックが、関係者30人に見送られて県内スーパーに向け出発した。

地域の特産品づくりを目指して、山陽地域露地野菜生産部会かぼちゃ生産組合(河村戦次組合長)が2011年から厚狭地区を中心に栽培を始めた。16年には、やまぐちの農林水産物需要拡大協議会が認定する味と品質に優れた「やまぐちブランド」に登録された。

夏場と冬至に向けた冬場の年2回、生産している。今年の夏場出荷分は、24人が計1.6㌶で栽培。品種は、ほくほくとした食感で甘みが強いのが特徴の「くりゆたか」。春先に定植し、〝一つる一果〟を原則に大玉に育てた。7月中旬から収穫が始まり、8月上旬にかけて出荷が続く。

出荷式では、河村組合長が「農業は毎年〝1年生〟で思い通りにいかないことが多い。今シーズンも高温で虫の発生に苦労したが、大玉で高品質な寝太郎かぼちゃが収穫できた」と、多くの県民が買い求めるのを期待した。

この後、関係者によるテープカット。JA職員が大玉のかぼちゃを半分に切って鮮やかな黄橙(おうとう)色の果肉が顔を出すと「立派なカボチャだ」「おいしそう」と歓声が上がった。

職員らが次々とカボチャの入った段ボール箱をトラックに積み込み、初日は1.5㌧が拍手で県内スーパーに送り出された。

寝太郎かぼちゃは、盆までに約7㌧を収穫する見込み。契約栽培しているマックスバリュの県内店舗で15日から店頭に並ぶ。

(宇部日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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