【動画】熊本城復興見学ルート:熊本県熊本市

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慶長12(1607)年に熊本藩の藩祖・加藤清正が築城した熊本城。その後は細川家が城主となり、幾度かの改修や再建を経て、大小2つの天守閣、複数の櫓(やぐら)や堀を持つ名城となった。特に黒い板塀の美しさで知られ、観光地として高い人気を誇っていた。

被災前の熊本城 写真:時事通信フォト

平成28(2016)年4月に発生した熊本地震によって、熊本城では重要文化財建築物13棟を含む33棟すべてが損傷し、石垣は全体の3割が崩落するなど甚大な被害を受けた。被災から20年後の2037年度末の完了を目指し、現在は復旧工事に取り組んでいる。熊本城の石垣は、築かれた時期によって勾配や技法が異なっていたが、地震前の姿を忠実に再現できるように作業準備を進めている。

2037年度末の完了を目指し、着実に進められている修復作業

石垣は勾配や技法まで忠実に再現される

2018年9月現在、天守閣を含むほとんどの建物が立ち入り規制エリアとなるが、城の周囲を約60分で歩いて巡る見学コースが設定されている。案内板が24カ所に設置され、QRコードからアクセスすれば、多言語の動画解説が視聴可能。見学ルートは一部の施設を除いて、終日無料となっている。

案内板は日本語の他、英語、中国語、韓国語に対応している

熊本城

  • 住所:熊本市中央区本丸1-1
  • アクセス:「熊本駅」から市電で約10分「熊本城・市役所前」下車、徒歩すぐ

映像制作=文化財共働
(バナー写真=足場に囲まれた熊本城)

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