【動画】現代絵師6人が挑んだ大徳寺真珠庵「襖絵新調プロジェクト」
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一休さんゆかりの寺として知られる京都の大徳寺真珠庵で、新調した襖(ふすま)絵が特別公開された。描いたのは、漫画、ゲーム、アニメなどの世界で活躍するクリエイターたち。通常は非公開の境内で繰り広げられた、襖絵制作の舞台裏を映像でつづった。
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型破りな禅僧として名高い一休宗純が、永享年間(1429-1441)に創建した大徳寺真珠庵。その寺宝である曽我蛇足と長谷川等伯が描いた襖絵が、2015年から修復作業に入っている。そこで、本家の不在を埋めるために、襖絵を新調することになった。
真珠庵第27代住職の山田宗正さんが声を掛けたのは、「釣りバカ日誌」で知られる漫画家の北見けんいちさん、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の制作会社ガイナックス代表の山賀博之さん、ゲーム「ファイナルファンタジー」のアートディレクターを務めた上国料勇さんら6人の絵師たち。重要文化財の修復には多大な費用がかかるため、新しい襖絵は全て「寄進」。つまり、制作費はノーギャラであった。
しかし、今をけん引するクリエイターたちは手を抜くどころか、楽しむように制作に没頭した。奇抜なプロジェクトを仕掛けた山田住職の語りを中心に、絵師たちの制作風景や苦労話などを映像で紹介する。
関連記事>現代絵師たちが一休さんの寺の襖絵に挑む:京都・大徳寺真珠庵「襖絵プロジェクト」
●襖絵作品一覧
北見けんいち『楽園』(方丈室内)
山賀博之『かろうじて生きている』(檀那の間)
上国料勇『Purus Terrae浄土』(礼の間)
濱地創宗『寒山拾得』(衣鉢の間)
伊野孝行『オトナの一休さん』(大書院)
山口和也『空花』(仏間)
撮影・編集:角田龍一
動画撮影:藤井 和幸(96BOX)
写真:黒岩 正和(96BOX)、浅野 敏、京都春秋、真珠庵
(バナー写真:時間を忘れて、たくさんの人物を登場させた北見さん)
大徳寺真珠庵 特別公開
- 住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町52
- 拝観期間:2018年9月1日~12月16日 ※10月19日~21日は休止日
- 拝観時間:午前9時30分~午後4時(受付終了)
- 拝観料:大人1200円、中高生600円、小学生以下無料(保護者同伴) ※未就学児は書院「通僊院」と茶室「庭玉軒」の見学は不可
- アクセス:「京都駅」から地下鉄烏丸線に乗り、「北大路」で下車。「北大路バスターミナル」から市バス1・101・102・204・205・206系統で「大徳寺前」下車し、徒歩約7分。(所要時間:約35分)
- 「大徳寺真珠庵 特別公開」公式ホームページ
- 京都真珠庵クラウドファンディング