【4K動画】時を忘れて見とれてしまう英虞湾(あごわん)の夕景色:三重県志摩市

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三重県の伊勢志摩国立公園に位置する志摩半島は、複雑な屈曲を見せるリアス海岸で有名だ。特に英虞湾は静かな海面に島や半島が浮かぶ多島美で知られ、訪れた人を魅了する。夕日が空と海をオレンジ色に染め、島々が徐々に黒みを帯びシルエットに変わる情景は、時を忘れて見とれてしまう。戦後リゾートの先駆けである当地は「日本の夕陽百選」にも選ばれ、伊勢志摩観光で外せない人気スポットだ。

山崎豊子の『華麗なる一族』は英虞湾の夕景で始まる。神戸の銀行家一族が英虞湾の夕景を眺めながらホテルのフレンチレストランで会食する。作品が発表された昭和の庶民には想像もつかないほど贅沢で優雅な冒頭シーンは、銀行合併をめぐる陰惨なストーリーを際立たせる。豪勢なディナーの舞台は、英虞湾を一望できる賢島(かしこじま)の志摩観光ホテルとされる。賢島は2016年の先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」の会場となり、志摩半島の魅力を世界に発信した。

賢島は英虞湾観光の拠点で、湾内を周航する遊覧船が発着。海上からリアス海岸の奇観を楽しめる。湾内を一望できる展望台も各所に配置されており、夕刻にはカップルや家族連れでにぎわう。

英虞湾は養殖真珠の一大生産地でもある。波静かな海面に浮かぶいかだにアコヤガイなどの真珠貝がつるされ、貝の体内に挿入された「核」から真円の人工真珠を育てる。少し足をのばせば、展示施設「真珠博物館」(鳥羽市)があり、ミキモト・パールとして世界的に知られる養殖真珠の生みの親・御木本幸吉の業績を知ることができる。

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