「女の子だから…」の呪縛 : 「先生は女子と男子の接し方が平等でない」3割―ガールスカウト連盟調査
ジェンダー・性 教育 社会
「女の子なんだから自宅から通える大学に」「女の子なんだから自分で食べたものくらい片付けなさい」―そうやって性的役割分担は継承されていく?
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ガールスカウト日本連盟が実施したジェンダーに関する女子中高生調査で、中学生31%、高校生32%が、「学校の先生は女子と男子への接し方が平等ではない」と感じていることが明らかになった。
調査は2023年11月中旬に全国の女子中高生を対象にインターネット経由で実施。中学生764人、高校生799人から回答を得た。
「女の子だから何かをしなくていい」と言われた経験があるのは、中学生40%、高校生年代52%。その発言をした人は中学生・高校生ともに「学校の先生」が最も多かった。
逆に「女の子だから」という理由で何かをやらされた経験があるのは、中学生20%、高校生30%。中学生・高校生ともに、「母親」「学校の先生」からやらされたと思うことが多く、高校生では、「父親」「祖母」を挙げる人も多かった。
「普段の生活で性差別的なことを目にすることがあるか」との質問に対して、「ある」と回答したのは、中学生45%に対して高校生61%。「目にする場」として回答で最も多かったのは中高生共に「メディア」で、「学校」と「公共の場」が続いた。
ガールスカウト連盟では「家族や教師のなかに、無自覚の偏見や性的役割分業が以前と変わらず存在しており、その言葉や態度が少女たちに影響を与えている。それにより、少女たちは無意識に自分の限界を決めてしまう可能性がある」と指摘している。
バナー写真:PIXTA