がん経験者の6割、「もっと頻繁に検診を受ければよかった」: 発覚前は「自分とはほど遠い病気」
健康・医療 社会 暮らし
2人に1人はがんにり患する時代。しかし、がん経験者の6割以上は、がんに対する不安を感じていなかったと回答。その理由は、「自分とはほど遠い病気だと思っていた」。不都合な真実からは目をそらしていたい?
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がんリスク検査を提供するCRAIF(クライフ、東京都文京区)が、全国のがん経験者を対象に「がんに対する意識調査」を実施した。
46.7%の人はがんと診断される前から定期的にがん検診を受けていたが、一方で、35.6%の人は「受診したことがない」と回答。「数年に一度」「過去に何度か」「一度だけ」も含めると、約半数はがん検診を定期的に受けることに対する意識が低かった。
がん検診を定期的に受けていなかった人にその理由を聞いたところ、トップは「面倒」26.3%。以下、「いつでも受診できる」16.9%、「経済的に負担」15.0%が続いた。
がん経験者の6割以上は、がんに対する不安を感じていなかったと回答。その理由としては、「自分とはほど遠い病気だと思っていた」52.6%が最も多く、「健康に自信があった」33.7%、「まだ若いから」15.5%と続いた。2人に1人ががんにかかる時代だが、2人に1人以上が不都合な真実からは目をそらしていた。
「もっと頻繁に検診を受けておくべきだったと思うか」との質問に対して、57.2%が「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答。病気になってみて、検診の大切さに気付く人が6割近くだった。
調査は、すい臓がん、肺がん、胃がん、大腸がん、食道がん、乳がん、卵巣がん経験者各100人ずつを対象に、4月上旬にウェブアンケート形式で実施した。
バナー写真 : PIXTA