震災伝承施設の訪問、過去最多の156万人―311メモリアルネットワーク : 学習プログラムは伸び悩み
防災 気象・災害 地域
東日本大震災から13年。被災地から離れた地で暮らす人にとっては、遠い記憶になりつつあるかもしれない。しかし、あの日の教訓を忘れないために、いつかまた起こるかもしれない災害に備えるためにも…東北に旅をする機会があれば、旅程に伝承館訪問を組み入れてほしい。
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岩手・宮城・福島の3県の震災伝承施設などでつくる「3.11メモリアルネットワーク」のまとめで、2023年に伝承館・震災遺構などを訪れた人は156万2752人だった。2年連続で過去最多を更新した。コロナ禍の収束による人流増加で、道の駅と隣接する「東日本大震災津波伝承館(岩手県陸前高田市)」や、2022年に開館した「南三陸311メモリアル(宮城県南三陸町)」などが大きく集客を伸ばした。
一方、語り部の話を聞くなど「震災学習プログラム」の参加者数(29団体の現地参加者の合計)は、19万2157人。コロナ禍直前の規模までは回復したが、震災から間もない時期(2013年、2014年)のレベルにまでは至らず、伸び悩んでいる。学校などからの定期的な依頼や、補助がなければ活動の継続は難しいとの声もあるという。
バナー写真 : 東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル(PIXTA)