日本の将来も自分の将来も不安―18歳意識調査 : GDP4位転落は7割以上が「知らなかった」
経済・ビジネス 政治・外交 社会
大人の階段を上り始める18歳の7割が「日本の将来が不安」、6割が「自分の将来が不安」。希望を持てない国のGDPは今後も下降傾向?
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国際通貨基金(IMF)が2023年10月に公表した経済見通しで、日本のドル換算での名目GDP(国内総生産)がドイツを下回って4位に転落する公算が高まった。この時、新聞紙面ばかりでなく、SNS上でも「中国に抜かれ、今度はドイツに抜かれる」「ジリ貧」といった悲観的なコメントが相次いだ。
日本財団が若者の意見を把握するために継続的に実施している「18歳意識調査」では、「日本の名目GDPが4位に転落する見通し」だと知っていたのは26.4%でほぼ4人に1人の割合だった。性別でみると、女性17.5%、男性34.8%とほぼダブルスコアだった。
名目GDP 世界4位転落見通しを踏まえて、将来に対する不安を聞いたところ、「日本の将来」については不安・少し不安の計が70.8%に上った。また、「自分の将来」についても不安・少し不安が62.9%だった。
今後の日本の名目GDPランキングについて、全体の7割近くが「どちらかというと下降」「下降」と予想。男性は女性よりも「下降」と回答した割合が11.3ポイント高かった。
今回の調査は17~19歳までの1000人を対象に2023年12月1~4日にインターネット上で実施。年齢区分・男女比でほぼ均等に分散させている。
バナー写真 : PIXTA