マイナンバーカード、取得理由は「ポイントがもらえるから」64%―18歳意識調査 :政府のトラブル対応は「不適切」
政治・外交 社会 政策・行政
マイナポイントほしさで取得したものの、証明書の誤交付や別人の情報とのひも付けなどトラブルが相次ぐマイナンバーカード。若者は政府の対応をどう受け止めている?
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証明書の誤交付や、「マイナポイント」の別人への付与、「マイナ保険証」に別人の情報が登録されるなど、マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次いでいる。
日本財団は17~19歳の1000人を対象に2023年7月中旬に実施した「18歳意識調査」で、若者のマイナンバーについての考え方を聞いた。
マイナンバーカードの取得状況は、「持っている(交付申請中を含む)」が78.5%と8割近かった。「自分で申請」41.5%と「親が申請」37.0%はほぼ半々の割合。
マイナンバーカードを持っている人に取得した理由を3つまで挙げてもらったところ、「マイナポイントがもらえる」64.1%が圧倒的に多く、「身分証明書として利用できる」49.2%、「家族などに勧められた」28.2%と続いた。
一方、マイナンバーカードを持っていない人は、理由として「安全性や個人情報の取り扱いに不安」39.9%を挙げる人が多かった。「手続きが面倒」「なくても生活に支障ない」が続いた。
マイナ保険証の誤登録など、マイナンバーカードをめぐるさまざまなトラブルが報じられていることについて、「知っていた」と回答した70.8%の人に、日本政府の対応について聞いたところ、「どちらかといえば不適切」「不適切」の合計は57%で、「適切」「どちらかといえば適切」の計18.1%を大きく上回った。
今後、マイナンバーカードに対して期待することとしては「学生証としての利用」33.5%、「スマホ全機種への搭載」29.0%、「運転免許証としての利用」26.8%が多かったが、「特に期待することはない」という冷めた意見も31.8%に上った。
バナー写真 : PIXTA