がんの10年生存率53.3%―国立がんセンター : 早期発見が大切!
健康・医療 社会 経済・ビジネス
2010年にがんと診断された人の10年生存率は53.3%。そこから現時点までの間にもたゆまぬ治療技術の進歩が続いている。定期的に検診を受け、早期に発見できれば、生存率はもっと上げられるはず!
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国立がん研究センターの調査で、2010年にがんと診断された患者の10年後の生存率は53.3%だった。今回の調査から国際的に広く使われている「純生存率(ネット・サバイバル)」の手法を採用し、従来の「相対生存率」とは算出方法を変更したため見た目の生存率は下がったように見えるが、実質的な生存率の改善傾向は続いているという。
全国のがん診療連携病院拠点などで診断された約34万人について集計。がん以外の死因の影響を除いて生存率を算出した。部位別では、前立腺がんが最も高い84.3%で、乳がん(女性)83.1%、子宮体がん79.3%が続いた。すい臓がんが5.4%で最も低かった。
一方、14~15年に診断を受けた94万人の5年生存率は全体で66.2%だった。部位別では前立腺がん95.1%、乳がん91.6%が高く、すい臓がんは12.7%だった。
ステージ別(ステージ1が早期。数が大きくなるにつれて進行)の10年生存率を見ると、早期発見、早期治療の重要さが分かる。例えば、胃がんの10年生存率はステージ4は6.0%だが、ステージ1であれば77.7%だ。
バナー写真 : PIXTA