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今日は冷えるね、おでんにしよう! : 大根と玉子は世代問わずテッパンの人気

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寒い季節、ぐつぐつと煮込んで、味がしみたおでんは心まで温まる。紀文食品の調査では、秋冬期間の家庭でおでんを食べる回数は、月に3.02回にも上るという。

あったかくて、お手軽で、栄養たっぷり―冬の“ウチごはん” の定番と言えば鍋物。紀文食品(本社東京)が実施した「家庭の鍋料理調査2022」で、昨シーズンに食べた鍋料理は、「おでん」66.3%が圧倒的なトップ。「すき焼き」51.2%、「キムチ鍋」45.1%が続いた。おでんは1999年調査から24年連続1位。国民食と言ってもいいレベル?

好きなおでん種で5割を超える支持を集めたのは「大根」と「玉子」。世代別のトップ3は20代〔大根/餅入り巾着/はんぺん〕、30代〔大根/玉子/餅入り巾着〕、40代〔大根/玉子/餅入り巾着〕、50代〔大根/玉子/こんにゃく〕だった。

おでん種は、全国で広く食べられているもののほかに、その土地ならでは地域色濃厚なものも多い。鳥取県の豆腐ちくわ、宮崎県のおやし(長さ15センチほどの大豆もやし)、静岡県の黒はんぺん(練り物)、沖縄県の豚足など…例を挙げてもキリがないほど。

48種類のおでん種について、都道府県別の喫食率を調べたところ、東西でくっきりと傾向が分かれるものがあった。練り物のうち「ちくわ」や「さつま揚げ」は全国的に喫食率が高いが、イワシの「つみれ」は関東地方と南東北に集中。一方、九州や瀬戸内では「かまぼこ」を利用しているところが多い。

「白物=白い色の食材」で全国で偏りなく人気が高いのは「大根」と「玉子」。それ以外の白物では、小麦粉をこねた「ちくわぶ」は圧倒的に関東で人気。一方、豆腐・焼豆腐は北陸や中国・四国など西日本で多く食べられている。

バナー写真:PIXTA

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