値上げの嵐、10月は最多6500品目に―帝国データの食品主要105社調査 : 原材料高・資源高・円安でコスト増
経済・ビジネス 社会 暮らし
食品の値上げが9月以降の予定分を含め、年内の累計で2万品目を突破する見通しとなった。帝国データバンクの主要食品メーカー105社を対象とした最新の集計で判明した。原材料価格の高騰、原油などの燃料高、急激な円安の三重苦に襲われ、値上げは来年も続きそう…。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
原材料高・原油高・急激な円安の3段構えのコスト増要因に襲われ、食品の値上げが相次いでいる。厳しい環境に長年価格を据え置いてきた商品も値上げを余儀なくされ、「再値上げ」「再再値上げ」に踏み切るメーカーも少なくない。
帝国データバンクが、食品主要105社を対象とした価格改定動向調査で、9月は月間ベースで2424品目が値上げの見通し。8月31日時点で判明している年内の値上げは2万65品目に上る。特に、10月は6532品目と空前の値上げラッシュが待ち構える。
値上げの波は11月以降は、一旦は収束する気配をみせているが、電気代や燃料費、人件費に加えて、原材料の高止まりが続くことから、帝国データバンクでは「断続的な値上げが今後も続く可能性が残されている」としている。
食品分野別では、加工食品の値上げが最も多く8530品目に及ぶ。年後半にかけて大幅に値上がりする食品が多く、値上げ率は16%。砂糖や食用油の複数回の値上がりを背景に、調味料はだし製品のほか、焼き肉のたれ、マヨネーズなど幅広い品目で計4651品目が値上げされる。酒類・飲料は10月にビール類や清涼飲料水の一斉値上げが予定されており3814品目となっている。
バナー写真 : PIXTA