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成田空港、国際旅客は過去最低、国際貨物は過去最高

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コロナ禍で国際旅客数は過去最低、コロナ禍のワクチン輸入で国際貨物は過去最高。あらゆる現象が「コロナ禍」によって説明できるほど、世界はコロナに支配されている。

成田国際空港の2021年の国内線・国際線を合わせた総旅客数は、前年比50%減の524万4194人だった。

このうち国際線は、前年比74%減の189万3477人で、2年連続で過去最低を記録した。20年は1~2月はコロナ禍の影響がほとんどなかったのに対して、21年は年間を通じて世界中で国際的な移動に制限が課されていたことが影響した。夏場に開催された東京2020オリンピック・パラリンピックも無観客開催だったため、大きなプラス要因にはならなかった。

一方、国際航空貨物量は32%増の259万1255トンと過去最高を記録した。北米の自動車需要の回復で自動車部品に使用されるプラスチック類や世界的な半導体不足に伴う半導体製造装置の輸出が増加。輸入では新型コロナワクチンをはじめとする医薬品などの増加が寄与した。また、国際海上輸送の混乱で、従来は船便を使っていた貨物が一時的に航空輸送に流入したことも寄与した。 

バナー写真 : 時事

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