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意外と忘れがちな衣類の備え : 防災週間に非常持ち出しバックをチェックしよう!

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毎年8月30日から9月5日は防災週間。何年も前に買いそろえた非常持ち出し用品をそのままにしていませんか?非常食の賞味期限や、懐中電灯の電池切れなどこの機会にチェック!ユニクロの調査によると、非常持ち出し用品として衣類の準備をしている人は意外と少ない。冬に向けて、防寒着などの用意もしておきたい。

地震、水害、土砂崩れ…毎年のように日本のどこかで大規模な災害が発生している。どこに暮らしていようと、自然災害と全く無縁でいられる保証はない。

ユニクロが全国の20~60代の男女2400人を対象実施した「防災時の備え」に関する調査では、「常に」「たまに」を合わせて47%の人が日常的に防災を意識しており、災害が起きる時期・季節や災害報道に接した時に意識する人も含めると、86.2%の人が防災について考えていることが分かった。

防災対策として「特に何もしていない」人は33%で、67%の人は「保存食の準備」や「避難場所の確認」などなんらかの対策をしていた。

「防災バック等、非常持ち出しの準備」と答えた人に、具体的にどんなものを準備しているかを聞いたところ、「懐中電灯」が80.3%で最も多く、次いで「非常食」「飲料水」が76%超だった。一方で、「下着」「防寒着」「着替え」など衣類については3割程度に留まった。

過去に、災害避難の経験がある人に「避難時に足りなかった/あったら良かった」と思ったものについて聞いたところ、「非常食」「飲料水」が約5割。「印鑑・身分証明書等」「充電器」が約3割。「下着」「着替え」「防寒着」などの衣類も25%超だった。

災害発生時に避難所の設置運営や被災者支援を担う1736自治体へのアンケート調査では、住民の避難を想定して衣類の備蓄をしている自治体は18.2%に留まった。(有効回答は927自治体)

高崎健康福祉大学の内田幸子教授は「防災グッズに “服の備え”を加えましょう。避難所に支援物資の衣類が到着するまでの目安として3日分の着替えが必要となります。気候・季節の変化や寒さ・暑さに対応できる服の準備が大切」としている。

バナー写真: PIXTA

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