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救急搬送困難、2週連続で3000件超 : 医療体制ひっ迫で受入病院が見付からない

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病院に自力で行くことができない、深夜や早朝などに急に具合が悪くなったなど、119番に電話をするのはよほど切羽詰まった時だ。それなのに、受け入れてくれる病院が見付からないのは心細さを通り過ぎて、時には命に関わる。

総務省の集計で、救急患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、16~22日の1週間で3207件に上った、このうち新型コロナウイルスに感染した疑いがあるケースは約半数に当たる1617件だった。

全体の件数は、前週(9~15日)の3362件と比べ155件減で、7週間ぶりにマイナスとなったが、過去3番目の水準。コロナの感染第5波は依然として収束のきざしが見えておらず、各地で医療提供体制がひっ迫しているため、受け入れ病院が見付からないケースが増えているとみられる。

消防庁は、4カ所以上の医療機関に搬送を照会し、救急隊の現場到着後、搬送開始までに30分以上かかったケースを困難事案と定義。政令市や県庁所在地など全国52カ所の消防本部を対象に調査している。

バナー写真:PIXTA

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