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2021年上半期の交通事故:死亡者1198人と過去最少を更新

社会

警察庁の発表によると、2021年上半期の全国の交通事故死者数は前年同期比159人減の1198人と8年連続の減少となり、過去最少を更新した。

65歳以上の高齢者を見ると、死者数は前年同期比94人減の684人で、全体に占める割合は57.1%(同0.2ポイント減)だった。

死者数は近年減少傾向にあるが、2021年上半期の減少要因は、前年と同様に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が背景にあるとみられる。状態別死者数をみると、「自動車乗車中」が最も多く409人と34.1%を占め、以下、「歩行中」の401人(33.5%)、「二輪車乗車中」の210人(17.5%)、「自転車乗車中」の172人(14.4%)が続いた。

小学生の死者数は前年同期と同じ7人、重傷者数は57人増の328人だった。21年は前年に比べて全国的に休校が少なく、登校など外出機会が増えたことが影響した可能性がある。

一方、死亡事故件数は163件(12.2%)減の1171件、負傷者数(速報値)は1587人(0.9%)減の17万2013人だった。75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数は18件減の156件、飲酒運転による死亡事故件数は前年比17件減の159件だった。

バナー写真:千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷した現場=2021年6月28日(時事)

交通事故 警察庁