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GDP、戦後最悪4.6%減―20年度 : コロナ自粛モードで個人消費冷え込む

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需要喚起策のGo To キャンペーンで「旅行に行こう!」「ちょっとぜいたくな外食をしよう」とウキウキした気分になると、たちまち、コロナウイルスが勢いを盛り返し、再び自粛生活を求められた。人間が楽しむことを許してくれないウイルスに気持ちも経済も痛め付けられた。

内閣府が18日発表した2020年度の国内総生産(GDP)は前年度比4.6%減と、2年連続でマイナスとなった。下落率はリーマン・ショックがあった08年度(3.6%減)を超え、統計上さかのぼれる1956年度以降、実質的には戦後最大の落ち込みを記録した。

新型コロナウイルスの感染拡大で最初の緊急事態宣言が発出された2020年4月以降、「不要不急の外出を控え」「密を回避する」よう繰り返し求められた1年間だった。内需の柱である個人消費は6.0%減と大きく落ち込んだ。世界的な感染拡大で外需も冷え込み、輸出は10.4%減。

同時に発表した2021年1~3月期のGDP(季節調整済み)速報値は、実質で前期比1.3%減、年率換算で5.1%減だった。1月に首都圏などで2度目の緊急事態宣言が発令され、時短営業や不要不急の外出自粛要請があり、個人消費が低迷。マイナス成長は3四半期ぶり。

4月に発出された3度目の緊急事態宣言は、5月に入って期間延長、対象地域拡大となった。ワクチン接種が進む米国で景気持ち直しが鮮明になっているが、日本は少なくとも1回のワクチン接種を終えた高齢者が5月17日時点で107万人(対象者は約3600万人)と大幅に出遅れ、各地で予約の混乱や打ち手不足が伝えられている。このままでは、4-6月期以降の回復も心もとない状況だ。

2021年1~3月期のGDP速報

2021年1-3月期 2020年10-12月期
GDP ▲1.3 2.8
年率換算 ▲5.1 11.6
個人消費 ▲1.4 2.2
住宅投資 1.1 0.1
設備投資 ▲1.4 4.3
公共投資 ▲1.1 1.1
輸出 2.3 11.7
輸入 4.0 4.8

出典 : 内閣府

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