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初の緊急事態宣言から1年、第4波襲来か? : 大阪最多878人、東京「まん延防止」要請検討

健康・医療 社会

初の緊急事態宣言が発出された2020年4月7日、街は静まり返り、「これ以上、感染を拡大させてはならぬ」という張り詰めた空気があった。それから1年目の21年4月7日、大阪は過去最多の878人、東京は2回目の緊急事態宣言解除後最多の555人の新規感染が確認された。日本には第4波が襲いかかろうとしているのに…1年前ほどの緊張感はなくなっているかもしれない。

大阪府で4月7日、新たに確認された新型コロナウイルス感染者は878人で、2日連続で過去最多を更新した。府内の新規感染者数は、直近2週間で4.3倍に急増。重症病床を224床確保しているが、一両日中に運用率が70%を上回る見込み。府では対策本部会議を開き、独自基準に基づく「医療非常事態」を宣言した。

吉村洋文知事は「20~30代の感染者数は垂直に近い上がり方だ」として、不要不急の外出自粛を求めた。

一方、東京では555人の感染が確認された。2回目の緊急事態宣言解除後の最多であり、500人以上となるのは2月6日以来、2カ月ぶりで、再拡大の傾向が強まりつつある。小池百合子知事は、「まん延防止等重点措置」の適用について、国に要請を検討する考えを示した。

最初の緊急事態宣言が発出された2020年4月7日から1年間の「全国」「東京」「大阪」の新規感染者数の推移のグラフを見ると、最も感染者数が多い「東京」の影響を受け、「全国」も東京に相似的な動きをしている。大阪は、全国の動きとは異なり、3月以降の増加が顕著だ。

バナー :  2021年4月5日、まん延防止等重点措置の適用が大阪市で始まり、地下街の飲食店の見回りをする同市職員(時事通信社)

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