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地上波「毎日見る」8割 : テレビも動画も「無料」が優勢

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新型コロナウイルスの流行とともに「ステイホーム」が求めらるようになったこの1年、テレビや動画を見る時間が増えた。選択肢はたくさんあれど、人気はやっぱり「無料」。

日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(本社東京)が20代から70代超までの4000人を対象に、テレビや動画配信の利用動向について調査した。テレビが「複数台ある」と答えた人は56.3%で、家族共用とは別に個室でも視聴できる複数所有が過半数だった。「1台」は39.1%、「テレビがない」は5%に満たない少数派。

テレビ番組や動画を見る頻度を聞いたところ、8割の人が地上波を「毎日見る」と回答。次いで多かったのがBSの無料番組(NHKを含む)で、「毎日」「時々」を合わせて5割弱だった。

BS・CSやCATVは新たな放送サービスとして米国で発展。日本でも1980年代以降、マルチチャネル化が進んだ。しかし、「お金を払って」テレビを観る人は2割弱にとどまる。ネット経由の動画配信も、ユーチューバーが活躍する無料配信は5割強が視聴しているものの、Netflix(ネットフリックス)に代表される有料の動画配信は2割強にとどまっており、テレビも動画も「無料」が圧倒的に優勢だ。

1年前と比較して、テレビ・動画の視聴時間がはどのように変化したか聞いたところ、テレビでは1年前と比べ「変わらない」が5割強を占め、増えた人も3割いた。プラネットは「テレビ離れが指摘されるものの、ニュースの速報性や情報の網羅性といった強みもあり、テレビ視聴のニーズは根強い」と分析している。

動画配信は「全く見ていない」が3割以上に達し、特に、70代以上は動画とは縁遠い傾向があった。同社では「配信サービスのさらなる普及には高齢者の取り込みがカギになる」としている。

テレビや動画配信で好んで見るジャンルは、「ニュース、報道」がトップで8割を占めた。以下、「ドラマ」6割、「情報番組、ワイドショー」「バラエティ、クイズ」5割と続いた。

バナー写真 : PIXTA

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