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上場企業の平均給与630万5000円(2020年3月期):伸び率は前年より鈍化

経済・ビジネス

東京商工リサーチによると、2020年3月期決算の上場1803社を調べたところ、年間の平均給与は、前年比で1万5000円(0.2%)増え、630万5000円だった。

2012年3月期以降、9年連続の上昇となったものの、伸び率は前年(1.2%増)より鈍化した。平均給与の中央値は前年同期と同額の614万円。

業種別の最高は4年連続で建設業の756万1000円(前年同期748万6000円)。最低は小売業の494万7000円(同483万5000円)だったが、小売業は9年連続の増加となった。

国税庁の民間給与実態統計調査(2018年)によると、18年に1年を通じて勤務した正規雇用の給与所得者の平均給与は503万5000円。上場企業とは127万円もの大きな開きがある。

平均給与が高い上位10社を見ると、総合商社が5社、不動産3社、ほかにM&A 仲介会社の顔ぶれとなり、大手商社と財閥系不動産の企業が並んだ。10社のうち9社は東京に本社がある企業だった。平均給与が1000万円以上の企業は前年同期より6社増の33社で、過去最多を更新した。

企業別では、売掛債権保証会社のイー・ギャランティの2413万1000円がトップ。以下、不動産会社の日本商業開発1921万円、三菱商事1631万8000円、伊藤忠商事1565万7000円の順となった。銀行のトップは、あおぞら銀行の793万円(前年同期803万7000円)だった。

2020年3月期上場企業1803社平均年間給与ランキング

(万円)
1 イー・ギャランティ 東京都 2413.1
2 日本商業開発 大阪府 1921.0
3 三菱商事 東京都 1631.8
4 伊藤忠商事 東京都 1565.7
5 丸紅 東京都 1452.7
6 住友商事 東京都 1437.0
7 三井物産 東京都 1393.4
8 日本M&Aセンター 東京都 1353.3
9 三菱地所 東京都 1273.5
10 三井不動産 東京都 1273.4

東京商工リサーチ調べ

バナー写真:日経平均株価を示す電光ボード=2020年6月16日、東京都中央区(時事)

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