パチンコ店、1年で400店以上減少:19年末で9639店 今年はコロナ禍の影響も
経済・ビジネス
新型コロナウイルスの感染拡大で、各自治体から休業を要請される“逆風”を受けたパチンコ店。娯楽の多様化に伴い、店数は減少傾向にある。
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警視庁によると、2019年末現在のパチンコ店許可営業所数は、前年比421店減の9639店となり、1万店を割り込んだ。パチンコ遊技機の台数も前年より7万9464台少ない255万7845台となった。
パチンコ店は、ピークの1990年代には全国で約1万7000店が営業していた。その後は娯楽の多様化や出玉規制などにより、パチンコ店数、遊技人口ともに減少傾向にあるとされる。
パチンコ店の規模別の増減をみると、遊技機が100台以下の店は前年から9店増えて219店となった。しかし、2015年と比べると43店減っている。逆に1001台以上の店は前年比26店増の346店。15年比でも68店増えており、大型店化の傾向もみられる。
パチンコ遊技機、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)などを含めた1店あたりの備付台数をみても、15年が405.0台、18年が427.7台、19年が435.3台と増加傾向にある。
一方、東京商工リサーチの調査によると、2020年5月の「パチンコホール」の倒産は2件(前年同月比100%増)だった。20年1~5月の累計では12件となり、前年同期の6件から倍増した。この12件のうち、新型コロナウイルス関連の倒産は3件だったという。
この調査では、コロナウイルス感染拡大を受け、国が4月上旬に発令した緊急事態宣言に伴う休業要請により、パチンコ店の企業体力が奪われていると指摘、今年の倒産件数は2014年以来6年ぶりに、年間30件を突破する可能性があるとしている。
バナー写真:PIXTA