マグロのせり見学から、ツウも喜ぶ絶品グルメまで! ディープに楽しむ「豊洲市場」ガイド

新たな日本の台所「豊洲市場」が開場してから早1年! まだ行ったことがないという方も、これを見れば今すぐ行きたくなる!?

10月から始まった真夜中ドラマ「江戸前の旬season2」(BSテレ東/毎週土曜深夜0時放送)は、豊洲市場での仕入れシーンからスタート。ドラマとしては初の豊洲市場での撮影となった。これを記念して「テレ東プラス」で豊洲市場を特集! 「マツコの知らない世界」などでもおなじみ、築地・豊洲市場マニアのつきじろうさんに、初心者からツウまで楽しめる見どころを聞いた。

画像提供:魚がし横丁広報企画室(豊洲市場商業協同組合)
画像提供:魚がし横丁広報企画室(豊洲市場商業協同組合)

飲食・物販店があるのは、「青果棟」(5街区)、「水産仲卸売場棟」(6街区)、「管理施設棟」(7街区)の3つの建物。また、野菜や果物を扱う「青果棟」、水産物を扱う「水産卸売場棟」(7街区)には市場の見学コースあり。この地図は、ゆりかもめ「市場前駅」などでもらえるので、まず入手しよう。
※日曜・祝日・休市日は休み。こちらでチェック!

まずは「マグロのせり」を見よう!

豊洲市場に来たからには、やっぱり「マグロのせり」が見たい! せりは、朝5時30分~6時30分ごろなので、早起きして始発で市場へ。「水産卸売場棟」2階の見学者通路からなら誰でも見ることができるが、オススメは間近で見られる「見学デッキ」(事前申し込み・抽選制)。まるでせりに参加しているかのような臨場感が味わえる!

※「見学デッキ」の詳細、申し込みはこちら

【編集部レポ】
「およそ生200本、冷凍1000本のマグロが目の前にズラリと並ぶ様は壮観! カランカランというベルの音が、せり開始の合図。事前に入念に品定めをしていた仲卸業者さんたちは、開始と同時に"手やり"というハンドサインで希望の値段を示し、1番高い値段を付けた人が落札。1本、数十万~数百万円ものマグロが、ものの5秒ほどで次々せり落とされていくスピード感に興奮!」

お茶と甘味で一休み

早朝からのマグロのせりを見た後は、ちょっと一服。明治31年、日本橋魚市のころから続く魚河岸名物「茂助だんご」は、特上コシヒカリの上新粉を使ったお餅のようなモチモチだんご。上品な甘さのあんこ(こし餡・つぶ餡)と、さっぱりしょう油の焼きだんごの3種類。月ごとに変わる季節の上生菓子や、草餅、赤飯なども人気。店内では、自分でお茶を点てる「抹茶体験」もできるので、甘味と一緒に楽しもう。

写真左:「茂助のあんみつ」(621円/税込) 写真右上:「玉ぞう」(650円/税込)
写真左:「茂助のあんみつ」(621円/税込) 写真右上:「玉ぞう」(650円/税込)

【編集部レポ】
「全ての素材(みかん以外)が自家製だという『あんみつ』。こだわりの天草3種を配合した寒天の味と歯ごたえは初体験! これまで"透明なツルンとしたもの"くらいの認識しかなかった寒天、ごめんなさい。立派に主役です! あんこと蜜の甘味に、杏のシロップ漬けの酸味も絶妙。
甘味だけでなく、おにぎりやお茶漬けなど軽食も人気。ふわふわの玉子たっぷりのお雑煮『玉ぞう』は、カツオ、昆布、あごでとった優しい味の温かいお出汁が、早起きした体にしみわたります。ホッとする一品」

季節ごとのメニューもあり。夏のかき氷に代わり、今秋は、芋・栗・かぼちゃ&柿。秋を詰め込んだ「贅沢な秋パフ」(980円/税込)が登場。その他「抹茶ラテ」「栗ぜんざい」と秋冬のメニューも楽しめる。お土産には、餡も生地も栗たっぷりの「栗どら」、かぼちゃの美味しさを堪能できる「本かぼちゃ饅頭」などが秋のオススメ。

「茂助だんご」
管理施設棟3階(マグロのせりを見た「水産卸売場棟」から歩道デッキで直結)
営業時間:朝5時~午後3時
※日曜・祝日・休市日は休み

これぞ"市場飯"! ガッツリ系ならこれ

市場で働く人々を支える"市場飯"をガッツリ食べたいなら「とんかつ 小田保」。元々はとんかつ店だが、アジ、エビ、カニ、ホタテ、カキ、フグ、ハモなど魚介のフライ、その日に店主が市場で仕入れた魚の煮付け、刺身などの日替わり定食、さらに朝食のもう一品にも、市場の仕事終わりの一杯にもうれしい「しらすおろし」「マグロのブツ」「アジのタタキ」など一品料理も多数。何を食べようか、迷ってしまう!

カキフライ&カキバターに、ご飯と味噌汁が付いた「カキミックス定食」(1950円/税込)
カキフライ&カキバターに、ご飯と味噌汁が付いた「カキミックス定食」(1950円/税込)

【編集部レポ】
「これからの季節はカキ! カキフライとカキバター......ひとつに絞れず、どちらも楽しめる贅沢なミックスを選択。カキは岩手県・広田湾のもの。身が大きくぷっくりとしたカキのバター焼きは新鮮だからこその美味しさ。カキフライは、衣はサクフワ、中はジューシー。まずはそのまま、2つ目はレモンを絞って、3つ目はタルタルソースで、と3つの味を堪能。大将いわく『カキは年明けくらいが一番大きく味も濃厚になる』とのことなので、その頃また来ます!」

とにかくメニュー豊富。日替わり定食は入口の看板、通常メニューはカウンター上の黒板、その日のオススメはホワイドボードでチェック! カニたっぷりの「カニクリームコロッケ」(写真右上)も人気。

「とんかつ 小田保」
水産仲卸売場棟3階
営業時間:朝5時30分~午後3時ごろ(LO:午後2時)
※日曜・祝日・休市日は休み

他にも、注目の市場飯はたくさん! チャーシューエッグが人気の「とんかつ八千代」(管理施設棟3階)のラード・牛脂・コーン油をブレンドした油で揚げたガッツリ系の「アジフライ」は、これぞ市場の味! つきじろうさんが某番組で紹介したところ、マツコ・デラックスさんも大絶賛だったそう。モダンレトロな洋食店「禄明軒」(水産仲卸売場棟3階)は、皿一面にハムが敷き詰められたハムエッグや、タワーのようにそびえ立つエビフライなど「子供の頃の夢を叶えてくれる店」とつきじろうさん。コスパがいいのもうれしい。また、これからの寒い時期は、鶏肉専門卸の直営飲食店「鳥藤」(水産仲卸売場棟3階)の「水炊き定食」がオススメ。早朝から8時間炊き続けるスープは絶品!

市場のラーメン! この時期の名物は完売必至

ささっとお腹を満たしたいなら、中華食堂「やじ満」のラーメン! 多種多様なラーメン、チャーハン、定食、丼ぶり、シューマイなど、数十種類のメニューあり。これからの季節は名物「カキラーメン」が大人気で、閉店前に麺が無くなってしまうことも。その際は、ワンタン入りの「カキワンタン」や、スープのみの「カキスープ」にもできるそうなので、女将さんに相談してみて。

「ニラ玉麺」(1000円/税込)
「ニラ玉麺」(1000円/税込)

【編集部レポ】
「人気の『ニラ玉麺』は、その名の通りニラ玉が乗ったラーメン。ぷりぷりのエビ、イカ、キクラゲ、タマネギもたっぷり。
ぽってり大きな広島産"地御前カキ"がゴロゴロ入った『カキラーメン』は、磯の香りと旨味たっぷり。濃厚なカキスープは、全て飲みほしてしまう美味しさ!」

写真左上:「カキラーメン」(1300円/税込) 写真左下:「シューマイ」(4個720円・2個360円/税込) 中濃ソースで食べる、肉とタマネギたっぷりのジャンボシューマイも、この店の名物。
写真左上:「カキラーメン」(1300円/税込) 写真左下:「シューマイ」(4個720円・2個360円/税込) 中濃ソースで食べる、肉とタマネギたっぷりのジャンボシューマイも、この店の名物。

「やじ満」
管理施設棟3階
営業時間:朝5時~午後1時30分ごろ
※日曜・祝日・休市日は休み
最新情報はTwitterでチェック:@toyosu_yajima

他にも、大正元年創業の老舗印度カレー店「中栄」(水産仲卸売場棟3階)の魚介をたっぷりつかった「シーフードカレー」、市場唯一のイタリアン「トミーナ」(管理施設棟3階)の鮮度抜群な海鮮のパスタやピザなども人気。ラーメン、カレー、パスタも、市場ならではの味が楽しめる。豊洲市場内の飲食店全39店舗情報はこちら

ここでしか食べられない豊洲市場グルメを紹介。でも、豊洲市場に来たからには、やっぱり「江戸前寿司」を食べたい? わかりました! 寿司店とお土産店の情報は、後編で紹介。

取材協力:つきじろうさん。週3、4日は通うという築地・豊洲市場をこよなく愛し、グルメブログ「春は築地で朝ごはん」でも情報を発信。「マツコの知らない世界」(TBS系)にも築地・豊洲マニアとして登場し注目を集める。

※この記事内の店舗情報は、2019年9月25日時点のものです。最新情報をご確認の上、お出かけください。

(「テレ東プラス」2019年10月25日掲載。元記事はこちら

真夜中ドラマ「江戸前の旬season2」は、BSテレ東で毎週土曜深夜0時放送(2019年10~12月)。ドラマ本編はひかりTVで配信。

「江戸前の旬season2」オフィシャルサイト

https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/

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