【神のお告げ】 ライカ北紀行 —函館— 第43回

新緑にもえる函館山の頂きで子沢山の親子をみかけた。生命力にあふるる家族であった。

子沢山 函館山展望台
子沢山 函館山展望台

旧約聖書の創世記によると、ノアの箱舟から放たれた鳩は、くちばしにオリーブの枝をくわえて戻ってきた。その小枝には、緑のかぐわしい新芽が……。

悪がはびこる世、神が怒ってひきおこした大洪水は、大地をおそい、生きとし生けるものを飲みこんだ。みんなに馬鹿にされながらも神のお告げにしたがって箱舟を造り、動物たちと乗っていたノアとその家族8人は生きのびた。

ただようノアたちは、オリーブの小枝にさわり悟った。どこか近くで水がひき、乾いた地に草木がよみがえり、新しい生命が息づいている、と。

「オリーブの小枝」 パブロピカソ・ポストカード
「オリーブの小枝」 パブロピカソ・ポストカード

ノアは、500歳をすぎてからも精にあふれ3人の息子をもうけた。水のひいた豊かな地にたち、息子と嫁に神のお告げを伝えた。

子をつくり、大地を満たせ!

薬局 函館(2006)
薬局 函館(2006)

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