【神のお告げ】 ライカ北紀行 —函館— 第43回
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新緑にもえる函館山の頂きで子沢山の親子をみかけた。生命力にあふるる家族であった。
旧約聖書の創世記によると、ノアの箱舟から放たれた鳩は、くちばしにオリーブの枝をくわえて戻ってきた。その小枝には、緑のかぐわしい新芽が……。
悪がはびこる世、神が怒ってひきおこした大洪水は、大地をおそい、生きとし生けるものを飲みこんだ。みんなに馬鹿にされながらも神のお告げにしたがって箱舟を造り、動物たちと乗っていたノアとその家族8人は生きのびた。
ただようノアたちは、オリーブの小枝にさわり悟った。どこか近くで水がひき、乾いた地に草木がよみがえり、新しい生命が息づいている、と。
ノアは、500歳をすぎてからも精にあふれ3人の息子をもうけた。水のひいた豊かな地にたち、息子と嫁に神のお告げを伝えた。
子をつくり、大地を満たせ!