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散歩が負担? ペット飼育、猫が犬を上回る:20代、30代は毎日散歩させる人が2割未満

社会

毎日散歩に連れて行ってもらえないなんて…運動不足になるし、ストレスも溜まるなぁ。そんな犬の声が聞こえてきそうな実態調査。

ペットフード協会が毎年実施している全国犬猫飼育実態調査によると、2017年は犬が前年比43万6000匹減の892万匹だったのに対して、猫は21万7000匹増えて952万7000匹となり、初めて犬猫の頭数が逆転した。猫の飼育頭数はここ数年ほぼ横ばいが続いているが、犬は減少傾向にある。1人暮らしや共働き世帯の増加、少子化などで、散歩をさせる必要がない猫に人気がシフトしているようだ。

散歩の頻度を聞いたところ、70代では40%以上の人が1日1回以上散歩させている。ところが、20代や30代では1日1回以上の割合が20%にも満たず、週3回未満の人が30%以上存在する。散歩にかける時間も70代は30分以上の人が59.5%だったが、20代は65%が30分未満で、ペットに十分な運動をさせていない人が多い。

散歩に時間を掛けられない事情を反映してなのか、飼育頭数の多い犬種は「超小型犬」に分類される平均体重が5キログラム以下のものが中心。運動量の多い大型犬はあまり好まれないようで、ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーを合わせても5%未満だった。猫は雑種が圧倒的に多い。

飼育数の多い犬種・猫種

()内は全体に占める割合

1 雑種(13.2) 雑種(77.7)
2 ミニチュアダックスフント(13.0) アメリカンショートヘア(4.0)
3 チワワ(12.8) スコティッシュフォールド(3.0)
4 トイプードル(11.7) マンチカン(1.6)
5 柴(10.1) ロシアンブルー(1.5)

一般財団法人ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」の公表資料を基に編集部作成

バナー写真 : PIXTA

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