バイト時給、過去最高の1074円に : 人手不足、最低賃金引き上げで
経済・ビジネス 暮らし 仕事・労働
24時間営業が当たり前だと思っていたコンビニに営業時間見直しの動きが出ている。元日の休業を打ち出すファミリーレストランもある。学生バイトがいくらでも集められる時代ではなくなった。少子高齢化を実感。
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求人情報大手のリクルート・ジョブズの調査で、2019年10月の三大都市圏(首都圏・東海・関西)のパート・アルバイトの募集時平均時給が1074円となり、過去最高値を更新した。
2007年1月以降の推移を見ると、パート・アルバイトの時給が最も低かったのは07年4月の928円。同年下半期以降は、おおむね940~960円のレンジ内での推移が続いた。08年9月のリーマン・ショックや11年3月の東日本大震災はバイトの時給にはさほど大きく影響しなかったようだ。
上昇トレンドに変わったのは14年頃から。背景にあるのは、少子高齢化による生産年齢人口の減少だ。2016年には、宅配業界で長時間労働やサービス残業の横行が問題になったほか、近年ではコンビニや飲食業界でも人手不足が深刻化しており、パート・アルバイト時給もジリジリと切り上がっている。
厚生労働省の中央最低賃金審議会は2019年の最低賃金を全国平均で前年比27円引き上げて901円とすることを7月に決定。東京都と神奈川県では初めて1000円超えとなった。こうしたことも、バイト代の底上げ要因となっている。
バナー写真 : PIXTA